抹茶
MATCHA TIMEで使われている「抹茶」を紹介します。
抹茶とは日本茶業中央会によると「覆い下で栽培生葉を揉まないで乾燥した碾茶を茶臼で挽いて微粉状に製造したもの」とされています。
抹茶ができるまで
覆下茶園
新芽を摘み取る20日前程から日光を遮るために茶木を黒いシートで覆います。遮光をすることで、日光による渋み苦み成分の生成を防ぎ、旨味成分を葉に留めます。また、葉緑素を葉が増やすことで冴えのある鮮やかな緑色になります。
抹茶の原料「碾茶」
摘み取った茶葉を蒸し選別し乾燥させると抹茶の原料となる碾茶ができます。出来た碾茶は低温除湿の状態で寝かせます。寝かせることにより熟成しふくよかな香りとまろやかな味がいっそう高まります。
石臼で挽く
石臼で碾茶を挽きます。抹茶は熱に弱く、過度な熱により品質が劣化します。それを防ぐために、熱が伝わりにくい石製の臼で時間をかけ丁寧に挽き、なめらかな微粉末状に仕上げます。
宇治茶を代表する品種「さみどり」
「さみどり」は宇治茶を代表する品種のうちの一つです。大きめな新芽は淡緑色の葉色に光沢に富んで水々しさがあります。
来歴
宇治市小倉町の小山政次郎氏によって、昭和初期頃に自園から選抜されました。その後、1942年から京都府立茶業研究所において系統比較試験を行い、その優位性が認められ、1954年に京都府茶奨励品種として採用されました。
特性
碾茶、玉露及び煎茶に対して適正があります。特に、碾茶として外観の色や染まりが均一で、冴えを有することから評価が高い品種です。また、収量が多く、品質水準が高いのが特徴です。
命名の由来
茶葉の色「浅緑色」から命名されたようですが、「さ」は接頭語「若々しい、新鮮な、五月の意味を持つ」とも言われています。
抹茶の味わい
柔らかな渋み、奥行きのあるコクと旨味、バランスが良い仕上がりです。
京都府山城地区
山城地域は京都府の南部地域に位置し、宇治茶を代表する産地です。
宇治茶のはじまり
鎌倉時代に栂尾高山寺の明恵上人は、栄西禅師から茶の種子をもらい栂尾に茶の種子を播き、茶の栽培をはじめます。明恵上人は、栂尾の茶から種子をとり宇治の五ヶ庄大和田の里に撒いたと伝えられ、これが宇治茶の発祥とされています。その後、宇治は茶の中心として栄えるようになります。江戸時代には宇治田原の永谷宗円によって青製煎茶製法が発明され日本独自の茶の製法を完成させます。やがて、品質が向上していき山城地域を中心とした地域で作られるお茶は、宇治茶と呼ばれ、全国にその名を知られるようになります。
茶の生産に適した風土
良質の茶の生産は昼夜の寒暖差が大きいほど香りがよくなるといわれています。山城地域は、気象・土壌・地形などの自然条件が、お茶の栽培に適合しており、それぞれの地域性を生かして茶生産が行われています。抹茶の原料「碾茶」は、おもに宇治市、城陽市、八幡市、井手町、和束町などで生産が行われています。
MATCHA TIME
抹茶タイムは山城地区で栽培された「さみどり」を製茶した抹茶を使用しています。※
※こちらの商品は抹茶、原料糖(さとうきび)、ブドウ糖、L-テアニンをブレンドしたスティックタイプの抹茶粉末飲料です。茶筅で点てる抹茶ではありません。